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ウレタン吹き付けとグラスウール断熱材。天井裏に併用したら涼しくなる?注意グラスウールは熱を吸収するものではありません。

公開日: : 最終更新日:2017/05/26 建築相談, 断熱リフォーム

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こんな質問に答えてみたいと思います。


【質問】

屋根のこう配部分にウレタンを吹き付ける断熱工事をしました。施工後見たら今まで敷いていた天井裏の断熱材が撤去されていました。業者に聞いたら断熱材が吸収した熱が放熱され逆に暑くなるから撤去したとのことです。この言い分は妥当でしょうか。

施工前は不明ですが施工後天井裏の温度は夏場外気マイナス2~3度です。これは効果有りと言えるでしょうか。部屋の温度は夏場窓(ペアガラス)を開けても閉めても外気マイナス2度程度、冬場は外気プラス10度程度です。

 

【回答】

納得されるご回答となるかどうか定かではありませんが、小生の考えを述べさせて頂き、ご回答にさせて頂きます。

勾配付の屋根裏の天井裏面に断熱材(グラスウールt=50or100)敷き詰めが、元々の仕様ではなかったかと思います。
業者さんの「断熱材が吸収した熱が放熱され逆に暑くなるから撤去した。」とおしゃっる意味が、断熱材が吸収した熱のいくらかが室内側に放熱される。
という事なら”放熱”と言うより“透過”といったほうが正しい気がします。

もしそういう意味なら、この透過熱をさらに断熱材を使用して遮断した方がより効果的ではと考えます。
 
 

工事中、屋根面に吹付される時、作業はどのようにされたのでしょうか? 既設天井をめくり撤去されたのでしょうか? それとも既設天井そのままで作業されたのでしょうか?

勾配屋根ですから※水下(みずしも)では、人が進入することが出来ない程の高さではないかとおもいます。

既設天井そのままで(天井裏に入って)吹付け作業をするには、断熱材を撤去する必要があったのではないでしょうか?
 
 
理由は:
・断熱材が敷き詰められていると、強度のある足の踏み場が分からず、人間の作業動作が難しい。
・吹付ホースが動き回りますので、天井裏に置かれているだけの軽い断熱材は引っ付いて動き回る。等々
 

いずれにしろ一時撤去しなければ作業不可能と考えます。その上で、再度、天井裏に断熱材を敷き詰める必要がありますが、※水下(みずしも)など、手すら入るか分からない天井懐に、正確に敷き詰めることができるかは、疑問の残るところです。

 
蛇足ですが、天井裏通気口があれば、通気口から熱が侵入しますので封鎖。小屋裏の壁面は、屋根面と同様に吹付はされたでしょうか?
 
いくつか想像もありますが、以上、私見として回答させて頂きます。
 
 
※水下(みずしも)=勾配の高さの低い方


【再質問】

ありがとうございました。

屋根は寄棟ですので小屋裏に壁面は有りません。

元々はグラスウールを二重に敷いていました。
 
垂木の間に断熱材を詰めパネルで覆いその上からウレタンを吹き付けました。

通常の自然換気口は塞がれたと思います。

 
部屋天井に換気口を設け天井裏の空気を排出する換気扇を取り付けましたが、能力に疑問はあります。昼に作動させると暑い外気を取り込むだけなので、夜のみ作動させています。

 

屋根裏の温度は通常どのくらいになるものでしょうか。勾配面に通気口を設けた屋根が良いと聞いていますが、これらに対し効果はいかがでしょうか。

 

やはり断熱材は敷いた方が良さそうですね。おすすめの部材はあるでしょうか。

 
これは別件ですが、2階にオーディオルームを作っています。壁は二重で20cmほどで紙で包んでいないグラスウールを詰め込んでいます。窓も二重サッシです。

 
断熱効果もあると思っていたのですが、夏の日中は他の部屋と同じく暑いです。業者さんの話からグラスウールが熱を貯めこんでいるのではと思っていたのですが、グラスウールは熱を透過させるのでしょうか。

 

【再回答】
部屋を断熱するためには、床・壁・天井 と8面断熱する必要がありますので、天井裏の温度ばかり気になさらないでください。壁(床共)の断熱効果が低ければ、逆に室内の方が屋根裏より温度が高いことも考えられますので。
 
 >「屋根裏の温度は通常どのくらいになるものでしょうか。」 
→ 申し訳ありませんが、温度まではわかりません。

 
 >「勾配面に通気口を設けた屋根が良いと聞いていますが、これらに対し効果はいかがでしょうか。」
→ いわゆる通気工法のことだと思いますが、貴邸の場合、すでに垂木と垂木の間に断熱材が充填されていますので難しいかと思います。
(過去に当社でもこの工法は施工したことがありますが、好評のようです。比較のしようがありませんが)

 
グラスウールの断熱性能は、その密度や厚みによって大きく左右されます。参考までに一部紹介させて頂きます。

 

【一般グラスウール】  密度が高いほど、断熱性能が良くなります

密度       ※熱伝導率
10 ㎏/㎡    0.050 W/m・k
16 ㎏/㎡    0.045 W/m・k
24 ㎏/㎡    0.038 W/m・k
32 ㎏/㎡    0.036 W/m・k

 
sub2
ちなみに、高性能グラスウールの場合は一般グラスウールより、1ランクぐらい性能がアップするようです。(例えば、一般グラスウールの32k(上の32 ㎏/㎡)が高性能グラスウールの24kに相当)

高性能グラスウールは、一般のグラスウールの繊維の半分程度の細さです。

あくまでもグラスウールは断熱材として使用しています。熱を伝導します。溜め込むものではありません。

 

問題は、如何にその伝導率小さい材料を選択し、気密性を保ち室内環境をよくするかが勝負です。以上、お役にたちましたかどうか・・・

insulation-image03
出典:https://www.isover.co.jp/products/glasswool/insulation

 

※熱伝導率:熱伝導率の数値が小さいほど断熱性能が良い。

 

こちらも:屋根裏換気 あなたも勘違いしていませんか?「換気扇」を回すダケが換気ではありません。
屋根裏換気

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  • 大阪の工務店
    「住まい工房にしいち」の代表一級建築士
    西 規夫(にし のりお)
    1944年4月15日生まれ
    一級建築士歴 約40年

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